感想

 今日は未踏ユースの話の続きです。なんだか久しぶりの大イベントということで、興奮冷めやらぬままテストを受けて、もうテストどころじゃないやという気持ちになり、全然集中できずに惰性でテストを受けていました。ということは全然ない alembert です。

 正直、感無量だったのは昨日の夜だけで、今朝のバスの中では、比較的冷静にこれからの計画を練っていました。というのも、しばらく浮かれていて良い思いをした試しがないからでしょう(推薦入試とか)。なんだか抵抗値が低い微分回路になった気分です(深く考えないほうがいいです)。

 まず、昨日 mixi でコメントくれた皆さん、ありがとうございます。ああいうときに暖かいコメントをいただくと、ようしこれからもパパ頑張っちゃうぞーという気分になるというか、それじゃあじゃんじゃん好きなものを取っていいぞ!という気分になるというか、じゃぁこの絵皿は大丈夫?あっ、それはまだ子供の食べるものじゃないよ。なんだか、素直じゃないですね、自分。

 なんだか、まだスタートラインに立ったばかりなのに、妙に大げさなタイトルを書きやがってと思ったあなた!全くその通りなので、心配しなくても大丈夫です。

 それはさておき。

 私は一応、中学生の頃にはすでにプログラミングができていましたが、それでも、急成長したのは高専に入ってからです。私が高専に入ったのは、人類が火を使えるようになるようなパラダイムシフトで、恐らくこれが進学校とかになっていたら、私は今頃、プログラミングに関わることはなかったと思います。急成長した一番の理由は、応援してくれる人ができたということです。

 正直言って、今の私は、恐ろしく環境に恵まれていると思います。学校に行けば、バックアップしてくれる情報センターの教官、共同研究中の数学者、相談を持ちかけるとすぐに乗ってくれる後輩や友人。家に帰れば、システムエンジニアの父、元デザイナの母。他にも、未踏ユース関連の知り合いの方、ビジネスセミナで知り合った方々や、未踏ユースに受かったと書くと、暖かいコメントを残してくれるマイミクの皆さん。こういった人たちがいなければ、今回のようにはいかなかったと思います。まぁ、何かの文句の如くタイトル以上に大げさですが、事実、今回の未踏ユースは、先生に話を持ちかけられるまでは存在すら知らなかったですし、作るシステムのタイトルも、自分で考えたものではありません。また、申請書は父に見てもらうまでぐだぐだでした。どれだけぐだぐだだったかというと、教官に、「これじゃ通らないよ!」と言われたくらいです。

 もちろん、自分一人だけでこなすことも不可能ではありませんが、恐ろしく大変でしょうし、本質じゃないことばかりに時間を取られて、全然幸せじゃないと思います。

 でも、実行に移すのは他でもない自分です。こればかりは、人に頼むわけにもいきません。だからこそ、何でも自分で一回は考えるっていうことが最低限必要だと思います。だって、アイデアを考えるのは、他ならない自分でしょ?そうそう、私の目で同年代の人を見ていると、周囲に合わせてばかりの人が多いと思うのですよ。「みんながやっているからこうしよう」みたいな、多元的無知の雰囲気があちらこちらに漂っています。情報をただ集めて、自分の中で一度も噛み砕かず、ただ適用しているだけの自称「情報通」の人ともいいます。

 自分の考えをしっかりと持っていれば、それに価値があると判断した人が協力してくれます。今回のソフトに関しても、結構多くの人が関わっています。一見私一人で作っている印象があると思うんですけど、全然そんなことはなくて、いや確かに開発は私一人でしかやってないですけど、例えば情報は、私一人だけで集めたものではないです。

 うわー、なんか偉そうですね。自分。私自身も、全部理想的に実践できてるわけでもないのですが、考えの大筋はこんな感じです。でもまぁ、そう考えてやってきた成果が今回の採択だと思っているので、ちょっと書いてみました。

 なんだかね、純粋に毎日プログラミングのことだけ考えてられる今が、とても幸せだと思います。別に嬉しいとか悲しいとか、そういうことじゃなくて、位置エネルギーの問題です。自分の仕事があるのに、わざわざ私に協力してくれる教官のことを考えると、本当に感謝の一言です。協力者の存在というのは、夢をかなえる上で、確実に不可欠な存在だと思いますね。もちろん、いつまでも教官にばかり頼っていられませんから、もっともっと色々な人と知り合って、一緒に夢をかなえていける人を探したいと思っています。